QLOOKアクセス解析

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

海外での日本語教師就労状況②

それでは、アメリカ・ヨーロッパはどうなのか?

南米のケースは、当方もコネがないので把握していません。
ただ、アメリカ・ヨーロッパのケースについて、まずちょっと言及します。

覚えておいていただきたいのは、アメリカまたはヨーロッパの大きな国では、
すでに「日本語教師養成所」が存在していることです。ここに通うのはどんな方々なのか。

それは、駐在員の奥様たち、そしてその国で結婚されている日本人の奥様たちです。
そして、養成所が「経験を積ませてあげよう」として(どこも同じですね…)、タダもしくは安価で卒業生を使う。
よって、就労としての日本語教師は、都市部では基本的に飽和状態です。

個人的に小生が心配になるのは、こうした現地の養成所に通う人の中には
本当にこれからの現地での生活のために、と思って
通う方もいらっしゃると思うんですよ。
駐在員妻の方々や、生活に余裕がある現地の奥様でしたら、
「何かを学ぼう」というモチベーションで、やっていけますが、
「本気で現地で生活できるだけの仕事が欲しい」というお考えの方は、
まず、よくお考えになった上で決断されるべきです。

更に、欧米での日本語ブームは、もうすでに終わっています。
極東の小さな国でしか使われない言葉を習うメリットがない。
不況のあおりで、日本の外資系も減少傾向にあるし、そもそも日本の外資系では英語を使っている。
クールジャパン好きの人たちが目指す日本語レベルも、
そんなに高いわけではないし、
高みを目指す人自体が少ない。そこそこわかればいいと思っている。

あと、日本であっても日本語非常勤講師は「週に●回」「週に●コマ」という扱いです。
これは結局、欧米であっても同じなんですね。

海外であれ国内であれ、いまや日本語教師は、永遠に「週に●コマ」の職業なんです。
これは何も、日本語教師だけではない。
スワヒリ語教師であろうが、マレー語教師であろうが、マイナー言語の状況は同じ。
メジャー言語の英語教師でさえも、厳しいそうです。


もちろん常勤は存在しますが、薄給ですし、現地の人と結婚している方がほとんど。
日本と同じように、旦那様というセーフティネットがあって、成り立っている。


欧米の田舎のショッピングモールに行くと、
「カルチャー教室」みたいなものが存在します。
日本でもイーオンなどがやっていますよね、あれと同じです。
英語教室、編み物、書道、といった習い事の中に、「日本語」もあったりします。
講師は日本人。それでも週に1回程度の仕事。
生活をやっていく糧には、ほど遠い(元同僚が欧州の地方都市で、
週に1度、ショッピングモールで教えています)。

また、図書館や情報誌などで「日本語教えます」と自分で売り込み、
個人的にレッスンをするという人は、大変多いです。


「海外の大学で教える」となると、ちょっと違ってきます。

以前は、「修士号さえあれば、引く手あまた」と噂されていましたが、
海外しかも先進国の大学での日本語教師も既に飽和状態に近いと言えるでしょう。
以前にも書きましたが、日本語教育そのものを専門としている人を使うよりも、
「日本史」や「日本文学」を専門とする人を講師として呼んでおいて、
片手間で日本語の講義もしてもらう、という方が、大学にとってもお得なのです。
また、博士課程に留学してきた日本人学生に、
アルバイトのような形態で日本語の授業をさせることもあるようです。

ただ、希望がないわけではありません。
修士以上の学位をお持ちの日本語教師の方でしたら、
研究者用求人サイトに、本当にたまにですが、
海外大学での求人が出ています。

参考:JIREC-IN (研究者用求人サイト)
https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekTop
スポンサーサイト

海外での日本語教師就労状況①

あけましておめでとうございます。
久しぶりの更新は「海外における日本語教師の就労」についてです。

シニアの方が海外で日本語を教えるのについては、今回は言及しません。
そういう方々は、薄給であっても、また無給であっても、
生きがいを求めて行かれるケースが殆んどです。
今回は「実際に自分の生活をやっていく仕事として、
海外で日本語教師をするケース」について書きます。


まずアジアでの就労については、日本でもたくさん求人がありますし、
実際に働かれている方のブログもたくさんありますから、
僕が書くまでもないですね。
現地に行ってから、「話が違う」などの話は、本当に多いですが、
文化の違いもありますし、
これも「修行・キャリアと割り切って」行かれるなら、
人生の一ページなのではないでしょうか。

ただ、日中関係、日韓関係がかんばしくなく、
インドも例によって治安が悪く(お聞きのように外国人女性に対する暴力、
更に女性に対してのアシッドアタックのような行為が
横行している背景があります。
僕の知人も最近、こうした情勢を考えてインド就労を断念しました)、

そうした状況から、その他のアジアの国々での日本語教育が
盛んになっているように感じます。
盛んになっているからには、就労も競争が激しくなっているかもしれません。


上記のような理由で、日本語教育はこれからはアフリカだ!と言われていました。
しかし、現在、政治的情勢の悪さで、
アフリカでの日本語教育が難しくなっているのは、
ニュースからもお分かりになる通りです。

続きます。

10年超で3人

タイトルは、
小生が日本語教師をしていた10年以上の間、


「留学中に親が亡くなった学生」



の人数です。


「親の死に目に会えない」
と言う子たちが
数えてみたら
現実に3人いました。


どれも突然の出来事でした。


3人とも、即帰国して、
葬儀が終わったら、日本に戻り
留学を続けました。


しばらくは見ていられないくらいで

どう声をかけていいのかわかりませんでした。


同時に使うテキスト内容にも気を配りました。
(家族を話題にしないこと、家族について書かれている文章を避けること、等)


人生ですから、色々なことがあるんですよね。
予想しえないこともたくさん。

日本語教師の単価が下がるひとつの理由

なんだかお久しぶりの更新になってしまいました。


実は自分は学生時代、ロシア語やってまして
ロシア関係の本は今でも手に取ります。
もう少し時間ができたら、またロシア語習いに行きたいです。


そんなわけもあり、元外交官の佐藤優さんの本は
逐一読ませていただいております。




↑今回読んだ本『人に強くなる極意』 佐藤優 (青春新書 \905)

どんなに怖い上司に対しても
よくわからない外国人に対しても
どうやって自分自身を強くひるまず維持できるのか。

日々理不尽なくらい、
人に軽く扱われがちな日本語教師の皆さんにも
お勧めです。

職員みんなが白けているのに
上から物を言うことで鬱憤晴らしている教務主任とか
待遇がおかしい経営者とか
勉強したくないくせに留学している学生とか
胃が痛くなる毎日を、なんとかやり過ごすためにも。


まあ、そんな方々の一条の光となる良書なんですけれども、
それとは別に、「ハッ」としてしまった文がありました。
著作権法ガイド無料引用のルールに従って、抜粋引用させていただきます。
(不備がありましたらお知らせください。直ちに消去します)



「  それにしても、先日あるフリーライターの人と話したら、「最近仕事がたくさん増えてしょうがない」というのです。一見いい話ですがそうではない。「400字いくらだと思いますか?80円ですよ」とても割に合わない。ウェブ系の原稿料は前から安いことで知られていますが、それは紙媒体。働いても働いても少しも余裕ができないと、そのライターさんは嘆いているのです。

 こういうことって実は巷にたくさん起きていて、これまででは考えられないような料金体系の仕事がたくさんある。翻訳なんて、昔は高いギャラがもらえる仕事だったはずですが、これも400字翻訳して100円とかいう考えられない値段が結構あるのです。

 どうしてこういうことになったかというと、やはりネットの影響が大きい。たとえば語学の学校を出て英語なんかに堪能で、外資系の会社かなんかでOLをしていた女性がいる。それが結婚して家庭に入ったものの、何かしたい。そこで、ネットで調べたら翻訳の仕事がある。

 好きな英語が使えて、それでちょっとした小遣いも入る、ということで翻訳の下請けみたいな仕事をする。お金の為じゃなくて自己実現を兼ねているから、100円でも喜んでやる。結局こういうところに引きずられ、報酬の相場が下がっていくわけです。     」


(『人に強くなる極意』 佐藤優 (青春新書) より抜粋)


何度も書いてますが、日本語学校で
僕はこういうタイプの人(特に女性)ばっかり見てきました。

お金よりも滅私奉公が目的になっているから
それはひいては、「誰かに必要とされたい」から
自身をなくしてまでのめり込むんです。

そういう気持ちを利用するのが
日本語学校の教務主任だったり、経営者だったりします。

もちろんのめり込むことが悪いことではありませんが、
上に書いたような日本語教師の「気持ちを食い物にする」人たちは
「これも勉強のひとつですよ!」と言いながら、
色々なタスクを課します。

そしてそれは何年も続くんです。
プロと言われるくらいの年月を重ねてもね。
主任や経営者はそこで常套句「日本語教師は死ぬまでが勉強」
と言い続けるわけですが

無給で続けるさまざまな準備や仕事、
おっしゃる通り、死ぬまでやらせるつもりです。

へとへとになって、できません、とでも言ったら、
「それはこの仕事が好きじゃないから!」
という暴論が出ます。

ほぼ宗教みたいな感じでしょうか。

気がつかないうちに、
自分の私生活で本当に大切にしなければならないことを
犠牲にしていることも。


※読者様から日本語教師の魅力について、ご質問がございました。
一番の魅力については、当方某メディアですでに答えてしまったので
すみませんが身バレが怖いので割愛させていただきます。
(やっぱり学生の進歩についてのことですね。)
その他の魅力については、
日本語業界で感謝していること」で、書かせていただきました。

『日本人の知らない日本語』に憧れて日本語教師になろうとしているあなたへ

① 欧米人学生は殆んどいないと心得よ。


フランス人マダムにアラブ貴族、アニメオタクのイタリア人。


いません。…絶対にいません…


いたとしても1週間かそこら。単なる体験程度。
たまに日本人と結婚した奥さんが来ますが、
うるさい中国人に嫌気がさして来なくなる。

10年近くやってきて、欧米人学生に関わったのは本当に数人程度。
アラブ諸国やアフリカも数人程度。
当方、別に田舎だけで教えてたわけではありませんよ。
東京、地方首都圏でもこの程度です。



あなたが教えるであろう学生は9割が中国人とベトナム人です。
それも勉強がしたくない学生が殆んどです。
マンガに出てくるような、日本語に関するとんがった質問は皆無と思ってください。
日本語を教えるよりも、授業に集中させることに労力を使うでしょう。
まさに幼稚園や小学校の先生と同じ仕事。


マンガ通りの国際色豊かなクラスを想像してはいけません。
そういう世界に憧れている日本語教師予備軍に対し
敢えて言うならば、
日本の有名大学の院を目指す大学付属の日本語教室なら
まだ少しは夢見られるかもしれません。


ただ、そういう人たちはとっくに自国でそれなりの勉強をしている人が殆んど。
海外大学の日本語科は大変レベルが高いです。
日本に行ったこともないのに、日本語科で学んだ日本語で、
自国で日本人専用のツアーガイドをしている人なんかたくさんいます。


また、日本でもそれなりの大学であれば、
院となると英語で授業してしまいます。
日本語がそれほど必要ではない。





② マンガに出てくるクラスは考えうるに超上級クラスである


恐らくマンガだから、ああいう教え方になっているのでしょうが、
そもそも、マンガに書いてある通りのことばを使って分かるクラスは
2年目に入っていて、しかも超上級クラスです。


あの先生が使っている言葉づかい、
あの調子でクラスで話して通じると思ったら大間違いです。
例えば初級に入ったばかりのクラスで
学生に命令することは、日本語的にはできません。


「じゃ、○○さん、×ページ、読んでください」


このように教師が言えるようになるまで
原則的に数か月必要です。
て形で14課、ください接続を教えるまでの数か月、


「〇〇さん、×ページ、を、読みます。お願いします。」


などと、言う必要があります。

ましてや、日常生活についての注意には、命令形や、ない形に入るまでも
時間がかかりますから


「ここの文法、間違えないでくださいね~。」


とさえ、気軽に言えません。
通じると思って言っちゃってる先生いますが、
それは素人。

ない形を覚えるまでの長い間、


「この日本語を、間違えません!」

「間違えることは、だめです!」




などという不自然な日本語を使うしかない。


学生のほうも、それは同じで、
習った文法や語彙しかわからないわけですから、


「先生、難しくて覚えられません!」


などと、初級時点で言えるはずもない。



「先生、難しいです。覚えません



と言われ、


「覚えません」とは「覚えるつもりがないという意味か?!」


とムッとしたいのをこらえます。


そんなわけで、国際色豊かな学生たちと
日本語の奥深さを、古典やら語源やらを引用して
分かち合う、

そんな場面はないと思ってください。





③ ドラマ版はそもそも話にならない


元カリスマ店員が、高校教師をめざし、
恩師の経営する日本語学校で教師のアルバイトをする。


国語高校教師と、日本語教師はまったく別物。
何のトレーニングも積んでないアルバイトが日本語教師を出来るわけがない。
アルバイトで素人を雇い入れるような日本語学校はブラックだよ。





④ 学習に積極的な学生は少数派である

日本語について、日本文化について、
ガンガン質問が飛ぶ日本語教室。

マンガは所詮、虚構です。
殆んどの学生は、日本でバイトして稼ぎたいか、
自国で大学に行けなかったから日本に来て学歴をつけたい人たち。
趣味は家でネット、そしてゲーム。

導入ネタとして、世界情勢やら日本文化を勉強するよりも
ウェブサイトでチャイナレコードの芸能欄を読んだり、
有名な日本のAV女優や声優の名前を覚えたり
日本のアニメを見る方が、はるかに使えます。
プロフィール

miyabiyutaka

Author:miyabiyutaka
夢を追って心が折れてしまう前に。
______________

某本にかこつけてタイトルつけてみたけど…
日本人「の」、って、教えにくい日本語ですよね。
日本人「が」、だったらまだやりやすいんだけどな。


学生のための日本語教育ブログだったら、他にいっぱいありますのでそちらへどうぞ。
日本語教師として「働く側」からのブログです。

拍手ありがとうございます。この業界で、表だって言いたいことが言えない方々の「声なき声」だと思うと、励みになります。

コメント返信までは手が回らないかと思いますが、貴重なご意見感想は残させていただく所存でおります。









現在の閲覧者数:


にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

























最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。