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教師の外見力 【装い編】

前回は生来のものであり、時間的に期限がある「容貌」というものが
教師存在にどう影響しているかを述べた。
これを現時点では持ち得ない(かつて持ち得ていたとしても…ね)方々にとっては
「そんなこと今さら」的な話題だったかもしれないが
このブログは、日本語教師の現状での労働環境、
進学主義にしか留まっていない日本語業界、
そして「どうでもいいこと、どうにもならないこと」で悩んでいる先生方に
諦観・楽観と共に楽になっていただきたいから書いている。


今回は万人に関係があるであろう、教師の「装い」についてである。


私は日本語教師になる前、普通にサラリーをもらう身分であった。
同じ職場の先輩の奥様が日本語教師でいらして、
一緒にご飯を食べた時、こう言った。


「今勤めている学校、とにかく肌を出すなって言われてる。

                 “女”を感じさせる装いが禁止なの」


確か化粧も禁止だったと聞いた記憶がある。


あの頃の日本語学校と言えば、殆んどが就労目的のアジア人とイスラム系。
それは恐ろしく荒れていたという話がある。
そんな中で、修道女的装いをしろというのは、
暴行とか窃盗とか、あとは嫉妬の対象になってしまう、とか?
多かったイスラム系に阿ったとか?



だが、現在ではどうなのか。


この「装い」と言うのは男女一緒に語ることができないのが厄介だが、
それでも男女ともにファッションも化粧もずいぶん変わった。
少なくとも私が子供のころは、髪の色を変える=不良(←死語)、
それも大学生まで。アイドルにも髪が赤い人なんていなかった。


ダウンジャケットなんて、会社に着ていくものではなかったし、
OLがつけまつげするのも、足指が見えるサンダルを履くのも、
業界によってはジーンズ通勤するのも、
実は結構最近のことでしょう?


当方、数奇な諸事情により日本語教師を始め、常非含め東から西まで
両手ぐらいの学校を経験した。
そんな中、「TシャツでOK」と言われたのが1校だけ。
着ませんでしたけどね。


前回ブログで「容貌は授業内容を超える」と書いたが、
装いも実際のところ、ある層の学生の気を引くと思う。
そもそもよく考えれば、人が非母語を習おうとするきっかけの多くが
異文化への憧れである以上、教師の服装や持ち物には注目する。


前回ブログで述べた、当方の予備校時代の古典講師。
今で言う「読者モデル」でいらしたようだが、
周囲の視線に晒されてか、ご本人は容貌だけでなく毎回お召しになるものも
地元の地方都市ではとても購入できない品質のもので、
女子学生は毎回チェックしていた。


教師の皆さんもすでに見ている筈。
化繊のペラペラスケスケの服を、だらしなく着ていた中国人女子学生が
日本で洗練されていく姿を。
英文字だらけのTシャツばっかり着ているベトナム人が、
次第に落ち着いた装いを好むようになるのを。


最近金回りがよくなった中国人でさえ、
本当にちょっと前までは、
ポロシャツをツータックのズボンの中に入れて
ベルトで締めるような男子ばかりだった。
女子はわき毛を剃る習慣もなかった。


きょうびの日本語教師が気がついていないのはその点なんじゃないか。
学生は、とくにアジア人は確かに進学しようとして来ている人が大半だけれども
留学って、そもそも本当に勉強だけを目的に来ているのかな?
文化を目的に来ている人もいるわけでしょう?



そのことに気がついたのは、
受け持ちの韓国人男子学生たちに買い物を頼まれた時だった。
先生の着ているそういうシャツが欲しい、お金渡しますから買ってきてください!
先生が遠足の時していたアクセサリー、スニーカー、いくらでしたか、買ってきてください!
実は自分、日本でタトゥー入れたいんです!
どこに行けばかっこいいのが入れられますか?!



例えば日本人がヨーロッパに語学留学するとして、
吸収したいのは語学だけじゃないわけで。
帰国したら「留学ですっかり洗練されて」って言われたいわけで。

行った先の身近な人たちの、身なりを見ますよね。
それで「ああ、やっぱりこちらの国は違う」とか「こういうことなんだ」とか思って。
そうじゃなかったら、道端の着こなしのいい人の写真ばかりの
ストリートファッション雑誌なんて、こんなにもてはやされませんよ。



ちなみに韓国人女子学生で
「整形するから来週は休みます」
って人もいた。
(自分の国じゃなくて日本でするのか…って思った)


アジア女子たちが若い非常勤さんに
彼女が行っているまつげだか爪だかのサロンについて
聞きに来たり。



一部の中国人男子は「藤原ヒロシ」を知っている…。



今後、アジア諸国が豊かになっていくにつれ、
進学だけが目的じゃなくなってくる。
「そんなことばっかり考えてないで、勉強しなさい!」
なんて、いつまで言ってられるのか。


…だからと言って、日本語教師みんなが
おしゃれをしなければいけないと言うことではない。
ただ、学生さんたちはみんな見てますよ、ってことです。
これは教師の年齢層には関係ないと思う。


お年を召した女性教師に憧れていたアジア女子もいた。
年をとってもああいう風に華やかでありたいって。
白髪に薄紫が入っていて、服装も洗練されていた。
私の国にはああいうおばあさんはいません、すてきです、って。


初老の非常勤の男性教師は、もともとアパレル関係だった人だが、
ノータイ、スタンドカラーのシャツが
「建築家みたいでかっこいい」と言っていた韓国人男子たち。


教師のネイルアート(過剰すぎるのはどうかと思うが)、
おもしろネクタイに時計、
実際、そういうディテールから異文化の香りを感じているのが学生。



…そういえば服装について、何年も学生から聞かれることが一つある。
中高年の教師の方々のミニスカートだ。
ミニって言っていいのか、とにかく膝が出るくらい?
外国人学生にとっては驚きと共に不思議だそうで、
短い丈のスカートは30代前半まで、
それ以降であの丈を履く人はいません、と言う。
一応「その先生方が若かった時代は、そのスカートをはく人がたくさんいましたから」
(バブルの流行だとは説明が難しく…)

…と、毎回言って突き放している・・・。
後でもめたくないから!


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miyabiyutaka

Author:miyabiyutaka
夢を追って心が折れてしまう前に。
______________

某本にかこつけてタイトルつけてみたけど…
日本人「の」、って、教えにくい日本語ですよね。
日本人「が」、だったらまだやりやすいんだけどな。


学生のための日本語教育ブログだったら、他にいっぱいありますのでそちらへどうぞ。
日本語教師として「働く側」からのブログです。

拍手ありがとうございます。この業界で、表だって言いたいことが言えない方々の「声なき声」だと思うと、励みになります。

コメント返信までは手が回らないかと思いますが、貴重なご意見感想は残させていただく所存でおります。









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