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業界の搾取

現在、日本人の留学は大きく減少しており、政府が危惧するほどだ。

それでもかつての日本では
バブルちょっと前から、留学というのは大きなステイタスであって、
「帰国子女」というタイトルは、
当時一億総中流層と言われていたにもかかわらず、
一般人と一線を画す、輝かしいものとして受け止められた。
国際的になるべく留学がブームになり、
海外旅行もまたステイタスとなり、
次第に学校の修学旅行で海外に出るまでになる。



私自身も意外だ、と思ったのは
日本人が留学に興味がなくなったことだ。


お隣り韓国では、お父さんを置いてまで、小さい子供を海外で教育させる。
実際は経済的にはカツカツなケースも多いそうで(韓国人情報)
それでも長い海外での教育に重きを置く。

また中国でもアイビーリーグに入れるべく
幼少時からアメリカ移住。
アイビーリーグ級の大学では勉学だけでは評価されないので
楽器やらスポーツやら社会奉仕活動やら
また親も大学への多額の寄付を申し出るなどして努力するらしい。



私が知る限り、ここまで頑張る日本人はいないし、いなかった。
不況がその大きな理由なんだろうけれど、
バブルの時だってそこまでやった日本人の話は聞かない。
自分の周囲では、イギリスの全寮制に入れられた人(安倍譲二もそうですよね)、
あと多いのはスイスの全寮制からアメリカの大学に行った人たちくらいか。
こういう人は実際に何人か知っている。


むしろ現在の韓国人や中国人級に
多額の財と時間を投じて西洋社会でソーシャルクライマーになったのは
戦前の日本人だろう(薩摩次郎八とか白洲次郎とか)。



今や小学校のクラスに外国人がいることも当たり前となり、
北海道に行くよりもソウルで二泊三日するほうが安く、
外国の物は何でも日本にいながら買うことができる。


留学しても、留学しなくても、
将来仕事にありつけるかは関係ない。
その経歴が邪魔になることさえある。


…はっきり言ってしまうが、日本人はもう

「国際的」

とかには興味がないと思う。



その「国際的」とやらが、
日常に混ざって均質化してしまっているからだ。


留学もそうだけど、
海外赴任でさえ最近は忌避されると言う。


塾やカルチャーセンターのように、日本語教師の仕事を教育産業のひとつ、
と思っている人はいるだろうが、
「国際的でかっこいい」仕事だと思っている人はもういないと思う。
「国際的でかっこいい」と盲信している層以外は。




なので、一度書類選考で落としておいて、後から電話で
「(あなたの憧れの)日本語教師の経験をさせてあげますよ(←無報酬)」
などと電話してきて、タダ働きを目論んでいる学校や
(噂に聞くと今もまだこんなことやっているらしい)、


「こんな素晴らしい仕事につけるのだから、あれもこれもやりなさい!(←無報酬…)」
と言ってくる学校、


「この仕事を極めるためには、これもダメ、あれもダメ、人生全部をこの仕事に集中して、
学校の言うことに服従しなさい!(←…む、無報酬…)」と、
目下の教師たちの体を壊すまで働かせる学校や、


「修行(←常套句)だと思って、こういう教材を(←費用持ち出し…)作りなさい!」
と言いつつ、


馬車馬のように滅私奉公させられていて、寝る時間も足りないにもかかわらず、
「常に時事に敏感に」と言う学校なんかは、




申し訳ないが、もう立ち遅れている人たちだと思う。



今まで勤めた数々の学校の棚で、
それまで多くの先生方が無償どころか
材料費持ち出しで作ってきたであろう
たくさんの教材を、みなさん見てきたはず。
この学校、こんなこと何年もさせてきている。
平気でそれを今でも使っている。



上記に書いたような「日本語教師至上主義」マジックに、か
かってしまう人たちもかつては確かにいたが、

近年教師になった人たちにすれば


「(゚Д゚)ハァ? (゚Д゚)ハァ? (゚Д゚)ハァ?」


であろう。


ボランティア系日本語教師の方はちょっと違うかもしれないけれど、
かつての日本語教師のように
「国際的でかっこいい」と、すべての最近の教師は思っていない。



人によっては表だってこの仕事をしていることを
外では言えない、という価値観の人もいる(男性とか)。


「この仕事は憧れだけでは困るのよ!」


(↑なんで女言葉なのかは聞かないでください・・・)
と言いつつ、
首ったけに憧れている人材だけが欲しいのが日本語業界。
「いや憧れていませんが」と言われれば、
外資の管理職と同じくムッとする。


単純に仕事のひとつとして日本語教師を選ぶ人もいれば
他のこと(主婦業でも副業でも)と並行して行う職業として
日本語教師を選ぶ人もいる。
そういう人たちは、業界のこういう
「修行」という名の下の搾取に不快感を抱いているだろう。



そうでなければ、当方のブログで一番反響があるのが
この回であるはずがない。

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プロフィール

miyabiyutaka

Author:miyabiyutaka
夢を追って心が折れてしまう前に。
______________

某本にかこつけてタイトルつけてみたけど…
日本人「の」、って、教えにくい日本語ですよね。
日本人「が」、だったらまだやりやすいんだけどな。


学生のための日本語教育ブログだったら、他にいっぱいありますのでそちらへどうぞ。
日本語教師として「働く側」からのブログです。

拍手ありがとうございます。この業界で、表だって言いたいことが言えない方々の「声なき声」だと思うと、励みになります。

コメント返信までは手が回らないかと思いますが、貴重なご意見感想は残させていただく所存でおります。









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