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喫緊の課題として   連れ子の問題

この仕事に携わって、接触するのは留学生だけではない。
扱いが案外難しくてデリケートなのが、



①日本人配偶者がいる外国人奥様

②日本人と再婚した外国人奥様の連れ子





である。


①はもう本人が相当な大人なので
場の空気を読むことも、また学習がどのようなものなのか、
学習によって今後何ができるようになるのかを
経験的に俯瞰できるので、
かえってこちら側が、こどもばっかりの留学生と一緒にさせて
申し訳なくなるほど。




問題は②だ。




それまで当方は、日本にいる人間は「基本的人権の尊重」の下に
ある程度までは教育を受けていると、当たり前に思っていた。


だいたい日本の平日の昼間に、
児童から中学生までの子供が外でふらふらしているということはない。
していたら補導される。


このふらふらしているだけで、過ごしてしまいがちなのが
②の人たちだ。




これは本当に重篤な問題であるから、
国に真剣に考えて欲しい。
近年起きたこの事件も似た状況。
「NPOが助けてます」とかだけじゃなくて、
国をあげて、本気で




もしかしたら詳しくお分かりでない方も
いらっしゃるかもしれないので
僭越ながら②について説明申し上げる。





例:中国人A君

A君のお母さんは、中国で産んだA君を、すぐにご両親に預け、
日本に渡り、働くようになる。A君の父親とは離婚。

10年以上経ち、お母さんは日本人と再婚、
ご両親も年老いたこともあり、A君を日本に呼ぼう!という算段になる。

来日したA君。特に中国の祖父母は総じて孫に大変甘いため、
A君は勉強の習慣もなく、ゲーム中毒であり、自分を制することはできない。

中国語自体正しく読み書きできるか怪しいものなのに
ここで日本語を覚えなくてはならなくなる。

日本の小学校に入学するも、なじめず。
中学にも行かないで家でゲーム三昧。
16歳になり、学校にも行けず、日本語の読み書きもできず、
さりとて働くこともできず、
どうすることもできない外国人少年ができあがる。




この例では「中国人」としているが、
フィリピン人でも、タイ人でも、
この手合いは実にたくさんいるし、
教師の皆さんも最初はこの層の学生の存在に
驚かれたことと思う。


またこれが女の子であった場合は、
それがことをさらに厄介にする。
水商売の世界に接触しやすい。


私はこの手の問題で
何よりも母親の教育が悪い、と最初から責める気持ちはない。
それぞれの国にそれぞれの事情があるだろうし、
それが文化なのかもしれないから。



日本の便利さに慣れきってしまって、
こういう子たちは、母国に帰ることもしない。
ただただ、日本語を学ばないまま、日本で時をやり過ごす。



殆んどの日本語学校は18歳以上の学生を受け入れるので、
子供が18になるや親が恥ずかしそうに、日本語学校へ連れてくる。



同じ国から来た留学生といっしょだと楽しそう。
留学生は言う、


「いいなあA君、ずっと日本に住めるんだ」
「在留資格があるから何時間もアルバイトできるんだね、うらやましい」




しかしながら教師側は、


「・・・この子、これからどうするんだろう」


と、ぞっとする。



教えても、A君は日本語が伸びない。
在日期間が長い連れ子の場合は、口がよく回るのだが
読み書きのレベルは、驚愕するほど低い。


18歳になってしまっているので、大学や専門学校ではなく
高卒の資格を取らせる方向で行きたいのだが、
何というか、本人たちの自覚が欠けており、
今の状況をわかっていない。



国に帰っても、
日本にいても、


今後がまったく不透明な存在、
留学生よりも不透明、
それがこのパターンである。



こんなに若くて、
昼間フラフラしていれば補導されそうなものだが、
フィリピンやタイだと観光客だと思われて放置されるのか、
中国人なら話しかけて外国人だとわかるや放置されるのか、


もっとひどいパターンは明らかに就学年齢に達した児童でも
その辺で遊ばせておくらしい。
この話はそのご近所に住むという人に直接聞いた。
その人が通報したのかどうかは知らない。




私自身の経験だけで申し上げる。



この種の学生で、次のステップに行ける人は
大変少かった、と。





次のステップに行ったとしても
挫折した子も多かった、と。




時たま空を仰ぎ見て、
「あの子はいったいどうなったんだろう…」
と当方が思いをはせる子たちがたくさんいた。




小生、この手の連れ子学生の、
日本人の継父から相談されたこと数回。
大変危惧しておられる。


それはその継父さんが、奥様の教育に対する考えが理解できない、
家でぼうっとしているかゲームしているかだけの
継子が一体何を考えているのかわからない。

わからないまま、どんどん継子は成長していく。
しかしながら言語の問題で疎通ができない。

これで親子と言っていいのか大変悩む。

これからどうすればいいのかわからない。



もちろん、日本人お父さんと、
こちらの笑みが漏れるほど、仲がいい連れ子さんもおりました。
ただ、日本に居ながらにして、
家族の中でただ一人の純日本人である
(→これって教室内の日本語教師も同じですね…)お父さんたちは、
本当に悩みが多いんだな、と思いました。
そんなお父さんたちは、やっぱりこの悩みを共有してくれる
純日本人の日本語教師に、吐露するわけです。



どうか、国でこの対策を、まじめに一考していただきたく思います。
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プロフィール

miyabiyutaka

Author:miyabiyutaka
夢を追って心が折れてしまう前に。
______________

某本にかこつけてタイトルつけてみたけど…
日本人「の」、って、教えにくい日本語ですよね。
日本人「が」、だったらまだやりやすいんだけどな。


学生のための日本語教育ブログだったら、他にいっぱいありますのでそちらへどうぞ。
日本語教師として「働く側」からのブログです。

拍手ありがとうございます。この業界で、表だって言いたいことが言えない方々の「声なき声」だと思うと、励みになります。

コメント返信までは手が回らないかと思いますが、貴重なご意見感想は残させていただく所存でおります。









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