チョムスキーやクラッシェンが本当に役に立つと思って
養成所に行っている(いた)方々に、
実際の現場ではそんな気どったこと言っていられないという
現実を教えるため、当方はこのブログを書いています。
現実の日本語学校の仕事、それは
6割を日本語教授に割くとすれば、
4割を「子供の世話」(と、言い切ってしまいます)に割くと言うことです。
どんなに真剣に養成所で勉強しても、
どんなに頑張って日本語教授で修士を得ても、
どんなに努力して教案を書き溜めても、
少なくとも日本にある民間の日本語学校で働く限り
荒らされたトイレの掃除や汚物処理、
居眠りしている学生を起こすこと、
携帯を見るなと際限なく注意すること、
欠席している学生へかける電話、
おしゃべりへの注意、
カンニングの阻止、
状況をわかっていない心無い学生たちの教師への態度、
そういうものに時間と神経を大幅に割かれます。
これは時には先生方の積んできた努力を踏みにじるものでもあります。
(今となっては正直養成機関に教授してほしいのは
この4割への処し方です)
養成機関が少しでも、こういう詳細を説明してくれているなら
まだ救われるものもありますし、
何よりも日本語教師への道を考える手立てとなります。
しかしながら世の中では、
この仕事が、
やりがいと夢に溢れているかのように喧伝しています。
日本での日本語学校での仕事が
日本語教授以外に神経を使うものであることは、
日本で働く日本語教師のブログと、
海外で働く日本語教師のブログ、
二つを比べてみれば、
その温度がいかに違うことがわかるかと思います。
どうか、傷つくのがいやな方に
小生のブログが、再考の機会になれば、
と思い、投稿を続けたく思います。
みやびゆたか拝
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